準強力粉の代用方法を詳しく解説!
強力粉と薄力粉の最適なブレンド比率をグラム単位で紹介。
たんぱく質含有量に基づいた計算式で、あなたの手持ちの粉でぴったりの準強力粉を再現。
パン作りの失敗を減らし、美味しいパンを焼くためのヒントも満載です。

強力粉と薄力粉で代用する方法
準強力粉がないときは、強力粉と薄力粉を混ぜて代用することができますが、準強力粉に近い性質にするためには混ぜる割合が大切です。
おすすめの割合は、強力粉8割に薄力粉2割、または強力粉7割に薄力粉3割です。
このように違う種類の小麦粉を混ぜることで、準強力粉に似たバランスの良い生地を作ることができます。
ただし、準強力粉特有の風味や食感を完全に再現するのは難しいです。
例えばパンの焼き上がりが少し違ったり、香ばしさが弱く感じたりすることがあります。
それでもこの方法なら初心者でも簡単に試せますし、美味しいパンを作ることができます。
強力粉と薄力粉のブレンドの割は、8:2と7:3どちらが最適?
- 8:2の割合:フランスパンやバゲットのようなハード系パンに最適です。
適度なグルテン力を持ち生地が膨らみやすく、焼き上がりも美しく初心者にも扱いやすくハードブレッド特有の歯切れの良さや香ばしい風味を再現しやすい点でもおすすめです。
クラムの気泡がやや小さめになることもあります。 - 7:3の割合:クロワッサン、ソフトフランスなどの軽くて香ばしいパンに向いています。
特に、外はパリッと中はふんわりした食感を求めるパンに最適!
また、クロワッサンのような層を作るパンでも、この配合が扱いやすく焼き上がりが美しくなります。
どちらを選ぶかは、作りたいパンによって変わります。
自分好みの割合を見つけてみましょう。
強力粉と薄力粉の割合をグラム別で計算
パン作りでは、小麦粉のたんぱく量がとても大切です。
例えば、強力粉(たんぱく質12.5%)と薄力粉(たんぱく質8%)を「7:3」の割合で混ぜると、どれくらいのたんぱく量になるか計算してみましょう。
まず、強力粉が全体の7割(70%)なので、12.5 × 0.7 = 8.75
次に、薄力粉が全体の3割(30%)なので、8 × 0.3 = 2.4
これらを足すと、8.75 + 2.4 = 11.15%となります。
つまりこの配合で混ぜると、たんぱく質約11%の小麦粉ができるということです。
この方法を使えば自分でたんぱく量を調整して準強力粉の代用にすることができ、理想的なパン作りができるのでぜひ試してみてくださいね。
400gの場合
準強力粉400gを代用する場合、強力粉と薄力粉を以下の割合で混ぜます。
- 強力粉:320g(80%)
- 薄力粉:80g(20%)
この量は食パン1.5斤分、または中型のフランスパン2本分程度に相当します。
300gの場合
準強力粉300gの代用する場合、強力粉と薄力粉を以下の割合で混ぜます。
- 強力粉:240g(80%)
- 薄力粉:60g(20%)
この量は、一般的な山型食パン1斤分やピザ生地2枚分に適しています。
300gならホームベーカリーでも捏ねられる生地量なので、初心者の方にもおすすめです。
250gの場合
準強力粉250gの代用する場合、強力粉と薄力粉を以下の割合で混ぜます。
- 強力粉:200g(80%)
- 薄力粉:50g(20%)
この量は角食パン1斤分、小型のバゲット2本分になり、手ごねで生地を作る場合も扱いやすい量になります。
180gの場合
準強力粉180gの代用する場合、強力粉と薄力粉を以下の割合で混ぜます。
- 強力粉:144g(80%)
- 薄力粉:36g(20%)
この量は、小さめのバゲット1本分になります。
この量ならこね時間も短く、初心者でも疲れずに生地を捏ねることができます。
150gの場合
準強力粉150gの代用する場合、強力粉と薄力粉を以下の割合で混ぜます。
- 強力粉:120g(80%)
- 薄力粉:30g(20%)
この量は、ミニ食パン1個や、ピザ生地1枚分に適しています。
150gは非常に少量で、一人暮らしの方や小さなお子様とのパン作りに最適です。
100gの場合
準強力粉100gの代用する場合、強力粉と薄力粉を以下の割合で混ぜます。
- 強力粉:80g(80%)
- 薄力粉:20g(20%)
100gは最小単位で、レシピの試作や子供のパン作り体験に最適です。
また、少量なので失敗しても材料の無駄が少なく、気軽に何度も挑戦できるのが利点です。
中力粉は準強力粉の代用に向いている?
中力粉は準強力粉と似たタンパク質量を持っていますが、パン作りの代用としてはあまりおすすめできません。
その理由は、中力粉を使うとパンの性質が大きく変わってしまうからです。
中力粉でパンを作ると
- もちもちした食感になりやすい
- パンが重くなりがち焼き色が薄くなる
一方、準強力粉でパンを作ると
- ふわふわで軽い食感
- サクッとした歯ごたえ
- きれいな焼き色
中力粉は主にうどんやそば、天ぷらなどの和食に使われる粉のため、パン作りに使う場合は想像していた仕上がりとは違うものになってしまう可能性が高いです。


全粒粉は準強力粉の代用に向いている?
全粒粉には小麦の皮や芽が入っているので、栄養はたっぷりですがパンを膨らませるのが難しいので、準強力粉の代わりには向いていません。
全粒粉だけで作ると、パンがあまり膨らまず重たくなりがちです。
ただ、強力粉でパンを作る際に全粒粉を少し混ぜるだけで、パンがとても香ばしくなっておいしさがアップします!
準強力粉の代わりに使うなら、全粒粉を全体の10~20%くらいにして、残りは強力粉や薄力粉を使うのがおすすめです。
こうすれば栄養たっぷりで、ふわふわのパンが作れますよ。
初めてのパン作りでは、まずは少しだけ全粒粉を混ぜてみて、慣れてきたら少しずつ量を増やしていくのがオススメです。
失敗しても大丈夫、それもパン作りの楽しさです!

準強力粉と他の小麦粉の違い

強力粉
強力粉は、パン作りでよく使われる小麦粉です。
たんぱく質が多く含まれており、これが水と混ざるとグルテンという粘り気のある物質ができます。
このグルテンがパンを膨らませたり、もちもちした食感を作ったりするのに大切な役割を果たします。
強力粉は、食パンや菓子パン、お惣菜パンなどのふんわり膨らむパンに向いていますが、一方でたんぱく質が多い分、生地が硬くなりやすいので、お菓子やクッキーのようなサクサクしたものにはあまり向きません。
準強力粉と比べると、強力粉はさらにグルテンが多いので、パンがよりしっかり膨らみます。
ただし、軽い食感を求める場合は、薄力粉を少し混ぜるなどして調整すると良いでしょう。
中力粉
中力粉は、たんぱく質の量が強力粉と薄力粉の中間くらいの小麦粉で、日本では主にうどんやお好み焼きなどに使われることが多いです。
中力粉で作った生地は、もちもちして柔らかくなるのが特徴です。
しかし、中力粉はパン作りにはあまり向いていません。
理由は、たんぱく質が少し足りないため、生地が十分に膨らまず、ふわっとした仕上がりになりにくいからです。
そのため、中力粉だけでパンを作ると、少し重たい食感になってしまうことがあります。
薄力粉
薄力粉は、お菓子作りやケーキ作りでよく使われる小麦粉です。
たんぱく質の量が少なく、水と混ぜてもグルテンがあまりできないので、生地が柔らかくなります。
そのため、クッキーやスポンジケーキなどのサクサク・ふわふわした食感を作るのにぴったりです。
ただし、薄力粉だけではパンは作れません。
グルテンが少ないため、生地が膨らみにくくなってしまいます。
しかし、準強力粉の代わりとして使う場合には、強力粉と混ぜて使用することで対応できます。
全粒粉
全粒粉は、小麦の胚芽や外皮も一緒に挽いて作られた小麦粉で栄養価が高く、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富です。
また、小麦本来の香ばしい風味も楽しめます。
しかし全粒粉にはグルテンが少ないため、そのまま使うと生地が膨らみにくくなります。
また、生地が重たくなるので、ふわふわしたパンには向いていません。
ただし、全粒粉を10~20%程度混ぜて使うと、小麦の香ばしい風味を加えながらも膨らみやすい生地を作れます。
準強力粉の代用で、強力粉と薄力粉を混ぜた場合の注意点

生地が膨らまないときに見直すポイント
パンの生地がふくらまないときは、以下をチェックしてみましょう。
- 粉の割合:薄力粉が多いと膨らみません。
- イースト:古いイーストは活動が悪く生地が膨らみません。
- 水の温度:生地を作るときの水の温度は熱すぎても冷たすぎても生地が膨らみにくくなります。
- 捏ね方:生地をしっかり捏ねてグルテンを形成しなければ、生地は膨らみません。
- 発酵:暖かい場所で生地が2倍くらいになるまで待ちましょう。
薄力粉を多く入れすぎた場合のリスク
薄力粉を多く入れすぎると、このような状態になります。
- パンがふくらみにくくなる
- パンがモチモチしすぎたり、パサパサになったりする
- パンの色が白っぽくなり焼き色がつきにくくなる
- グルテンができないので、いつまでも生地がベタベタで扱いにくくなる
準強力粉と他の小麦粉の違い

準強力粉の特徴と強力粉・中力粉との違い
準強力粉は、強力粉と中力粉の中間的な性質を持つ小麦粉です。
小麦粉の種類 | たんぱく質量 |
---|---|
準強力粉 | 約10〜11.5% |
強力粉 | 約11.5〜13% |
中力粉 | 約8〜10.5% |
このたんぱく質量によって、準強力粉は適度なグルテンを形成し、ハード系パンに必要な弾力と歯切れの良さを実現します。
一方、強力粉はふわふわしたパンに使われ、中力粉はうどんやお好み焼きなど柔らかい生地に適しています。
このように、それぞれの小麦粉は用途や仕上がりに違いがあります。
強力粉を準強力粉の代用とする場合は、気をつけましょう。
準強力粉に適したパンの種類は?
準強力粉で作るパンは、外側(クラスト)がパリッとし、内側(クラム)は適度にもっちりした食感が特徴です。
これは、準強力粉が持つ適度なたんぱく質量と灰分(ミネラル分)によるものです。
また、灰分が多いため美しい焼き色がつきやすく、香ばしい風味が楽しめます。
特にフランスパンなどのハード系パンでは、小麦本来の香りを引き出しやすく、噛むほどに旨味を感じられる仕上がりになります。
他にはピザやフォカッチャ、さらに準強力粉で作る食パンは「ハードトースト」と呼ばれ、食パン愛好家に人気です。
準強力粉はスーパーで市販されてる?

スーパーでは買えない?
準強力粉は、一般的なスーパーマーケットではほとんど見つかりません。
イオンや西友、イトーヨーカドーなどの大手スーパーでも通常取り扱いがなく、業務スーパーでも販売されていないことが多いです。
ただし、一部の高級スーパーや特定の店舗では取り扱いがある場合もあります。
準強力粉を探す際には、製菓材料店や通販サイトを利用するのが便利です。
近くで見つからない場合は、これらの選択肢も検討してみてくださいね!
カルディや富澤商店で売ってる?
カルディや富澤商店では、準強力粉を購入することができます。
カルディでは、お値段は1キロで約500円くらい。
しかし、お店によっては売り切れていることもあるので、行く前に電話で確認するのがおすすめです。
富澤商店は製菓材料専門のお店なので、リスドォル以外にもいろんな種類の準強力粉が売っています。
250グラムから2.5キロの袋まで取り扱っているので、自分に合ったサイズを選べることができます。
これらのお店はパン作りに必要な道具や材料がたくさん揃っているので、準強力粉を買いに行ったついでに他の材料も見てみるのも楽しいですね。
初めてのパン作りなら、店員さんに相談してみるのも良いですよ。
よくある質問(FAQ)

まとめ
準強力粉の代用には強力粉と薄力粉のブレンドがおすすめです。
一般的に8:2や7:3の割合が使われますが、正確な比率は使用する粉のたんぱく質含有量によって異なります。
計算式を使用して、目標のたんぱく質含有量に合わせてブレンド比を調整できますが、ブレンドで代用すると小麦の風味や仕上がりが想像していたものと違ってしまう場合もあります。